四十肩五十肩の肩の痛みで、
腕が上がらないなど悩みを持つ方で、
これから施術を受ける、病院受診を考えている方、
すでに病院や接骨院などにかかっているものの、
改善が乏しく悩んでいる方に、
当院の四十肩・五十肩の施術内容を知っていただき参考にして頂けたらと思います。
四十肩・五十肩の痛みは痛みの場所に原因があるのではなく、別のところにあることが非常に多いため、
本当の痛みの原因を知ることで、今後の治療方針にも役立てていただけるのではないかと思います。

今回の四十肩・五十肩の悩みの内容
今回、四十肩・五十肩の悩みで来られた方は、緊急SOSで
腕が動かない!
仕事にならない!
とのことで急遽、四十肩の施術をさせてもらいました。
腕が90度も上げられず
肩が回らない!
とのことでしたが、
畑中式メディカルテーピングで
肩がグルグルまわり腕も上がる様になりました。
この方の痛みの原因とは
実際のところ
どのようなことをやっていったのかと言うと
肩甲骨の動き
まず、肩甲骨の動きが乏しかったので
アクチベーターで
胸鎖関節と肩鎖関節の可動を引き出しました。

これで鎖骨の動きが良くなったので
鎖骨についている肩甲骨の動きも良くなりました。
これだけでも先ほどに比べて肩や腕の動きが大きくなりました。
小胸筋
今度は、肩甲骨と肋骨を結ぶ小胸筋にテープを貼り、小胸筋の硬さを緩めていくことで、より肩甲骨の可動性を促します。

烏口腕筋
そして腕を上げるときに烏口腕筋が痛かったので烏口腕筋にも貼りました。

小円筋
そして後ろで腕を上げるのを邪魔していた
硬くなっていた小円筋にも貼ります。

これですこしずつ腕が上がりだしましたが、
全然、痛みは引きません。
僧帽筋下部線維
そこで、肩の筋肉である僧帽筋下部線維に貼り
肩甲骨の上方回旋運動を促します。

大小菱形筋
さらなる上方回旋運動を引き出すために
大小菱形筋にも貼ります。

棘上筋
これで腕が前方から上に向けて上がるようになりましたが、
痛みが残っていることと、
肩をぐるぐる回せない状態でした。
特に肩関節の外転時に強く痛みあり、
そこで棘上筋に貼っていくと、
だいぶ肩関節、上腕骨頭の引き込みが
上手にできるようになったのか
痛みが和らぎ肩関節の外転運動も引っかかりがなく
スムーズにできるようになってきました。

まだ
肩甲骨と上腕の動きがスムーズではなかったので、
棘下筋にも貼っていきました。
広背筋
だいぶ痛みが取れてきて
肩ぐるぐるも出てきているのですがまだ十分とは言えません。
触ると
広背筋の上腕骨付近の硬さがみられていたので
広背筋にも貼り、だいぶ動きの制限が取れてきました。
しかし、
まだ肘を後方に引くときに引っ張られ感があるとのことで、
大胸筋の胸肋部あたりに貼ったところで、
完全に痛み消え可動が戻った感じになりました。
ここまでが施術の一部始終になります。
やってはいけないこと
ご覧の通り、当院の施術において肩をもんだり押さえたりはしていません。
当院は全部、テーピングが主体です。
所々、筋肉の硬さを緩めるため、あるいは活性化のためにヒットマッサーで振動を与えテープの相乗効果をアップさせることなどは行っていますが、振動で筋肉の状態を元に戻すものです。
よく揉んだり押さえる施術がありますが、揉んで楽になるのは気のせいです。
詳細は関連記事ページ内の「オフセット鎮痛」にて説明しています。
じつは…。
ここに来る前に、職場のスタッフに
しっかり揉んでもらったら悪化したそうです。
この様に過度に揉んだり押さえたりは
筋肉にはよろしくないのです。
四十肩・五十肩で腕が上がらないからといって、
へたに揉んだりしたら大変なことになる可能性がありますので、くれぐれも気を付けてください。
以上になりますが、
当院ではこのように筋肉・骨関節の状態、全身のバランスを見ながら、一つ一つひも解くようにしながら施術をしていきますので、保険診療のように10~15分そこそこの短時間治療は残念ながらできません。
初診はカウンセリングから触診などの検査も含めて施術を行いますのでお時間を頂きます。
そのかわりしっかり根本原因を探しながら施術していきます。
四十肩五十肩の治療の様子

↑ 少し腕が上がりだしたところ

↑ヒットマッサーで筋の活性化を促しています

↑しっかり上がり、
肩もグルグル回せるようになりました。
もし四十肩・五十肩でお悩みなら
ぜひ一度、ゆかい整体 にご相談ください!
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