
こんにちは!
愛媛県松山市のゆかい整体院長の
上杉光生です。
今日は仙腸関節のつまりが原因の腰痛改善方法として仙腸関節のロック解除をお話ししたいと思います。
みなさん、
腰の痛みで、どっちか片側のお尻や鼠径部(そけいぶ・あしの付け根)、下肢(かし・あし)に痛みみがある。
病院に受診したけど、特にレントゲン、CT、MRIなどの画像検査では異常なしと言われた。
その腰痛、もしかしたら「仙腸関節痛・仙腸関節障害」 かもしれません。
背骨の腰の部分(真ん中)ではなくて、骨盤のちょっと外側。下の画像の赤丸部分に痛みが、ある方やお尻、足に痛みがある方は「仙腸関節痛・仙腸関節障害」 かもしれません。

目次
仙腸関節はどこにある?
まず、仙腸関節とはどこにある関節かというと骨盤の仙骨と腸骨の間にある関節のことを言います。

そして関節と言われると肩関節や肘関節、股関節のように自在に動かすことができる関節のように思い浮かべるかもしれませんが
この仙腸関節というのは大きく動く関節ではありません。
一昔前では仙腸関節と言えば動かない関節とも言われていたこともあったのですが
厳密には3~5mmのわずかな程度しか動かないというのが仙腸関節の特徴です。
仙腸関節の役割とは
では、仙腸関節の役割というのはどんなものかというと
肩やひじ、股関節のように手足を動かすというよりも身体の上半身の体重を骨盤で受け止める。
そして下半身に上半身の荷重を分散させるといった役目を果たしています。
したがって、上体を支えるとっても大事な関節と言えます。
もし、この仙腸関節がうまく機能しなくなったときには上体を支えることができなくなるため腰痛であったりぎっくり腰になってしまう恐れがあります。

仙腸関節が機能しなくなる原因とは?
なぜ仙腸関節がうまく機能しなくなるのかと言うと原因は普段の生活スタイルにあると言えます。
日常生活において中腰での作業が多いであったり、運動・スポーツにおける下半身の酷使、メンテナンス不足といった骨盤周りの筋肉の硬さが引き起こすものもあれば
妊娠・産後の骨盤のずれなども挙げられます。
これらによって仙腸関節の動きが制限されることでぎっくり腰などの腰痛になってしまいます。

仙腸関節痛の判別の仕方
基本的にはレントゲンやMRIといった画像診断では骨の異常は判別できても関節の動きそのものは診断できないので仙腸関節の障害を判別することは難しいです。

では、どの様にして仙腸関節痛を判断するのかというと患者さんに痛みの場所を指で指示してもらう「ワンフィンガーテスト」を行います。
その指で指示した場所が上後腸骨棘(じょうこうちょうこつきょく) のあたりであれば、仙腸関節障害を疑います。

上後腸骨棘(じょうこうちょうこつきょく)仙腸関節部分に違和感や痛みの訴えがあること以外にも、片側の臀部、お尻の外側、足にかけてなどにも痛みがある場合があります。
また術者による触診で、仙腸関節痛の判別と仙腸関節の動きがロックしているかの判別も行えます。
仙腸関節の動きの触診方法
では、どのようにして仙腸関節痛、動きが制限されているロックしているかを確認するかというと
まず、うつぶせの姿勢になっていただきセラピストは骨盤を持ちますそして左右の横方向に揺らします。

そうすることで患者さんは仙腸関節あたりに痛み、もしくは詰まった感じの違和感を感じます。
セラピストは動きが重かったり詰まっている感じでわかります。一方向への動きが硬かったり重かったり、上後腸骨棘の動きが少なかったり。
本人も痛み・違和感で分かります。
セラピストは仙腸関節の上後腸骨棘(じょうこうちょうこつきょく)という出っ張り部分を触りながらそれを指標に左右の動き具合で判別できます。
ただ単純にうつぶせ肢位で骨盤の仙骨部分を上から押さえる、あるいは仙腸関節部を押さえるだけでも仙腸関節のねじれが増強されて痛みが誘発されて、わかります。
仙腸関節が詰まっていると腰痛になりやすいです。ぎっくり腰になりやすいです。
なので、仙腸関節が詰まらないようにロックを外します。
ではどのようにすれば仙腸関節の詰まりを解除させることができるのでしょうか。
仙腸関節のロック解除するには
当院では、「アクチベーター」という器具を用います。

この器具を用いて仙腸関節が開きやすい方向に骨盤を側方に押しながらアクチベーターでロックの解除を行っていきます。
一瞬ですが、これをし終えた後に再度、骨盤を揺らすと詰まりが取れた感じ、違和感が消えているのが実感できます。
こんな感じで当院では仙腸関節のロックを外していますが、実は、御自身で仙腸関節の詰まりを解除する方法もありますので
以下に動画も交えて紹介させていただきます。
それが今回、ご紹介する動画、「仙腸関節ロック解除法」です。
仙腸関節のロック解除法その1
ただし、非常に身体が硬い方などツラい方は控えてください。
ぎっくり腰でたまらない方は、無理しないで少しずつ行ってください
あくまでも痛くない範囲で行うようにしてください。
もつツラい方はそれよりも比較的、軽い運動方法もありますので、そちらもやってみてください。
では、仙腸関節の動きを出すための運動をお伝えしたいと思います。
まずイメージとして骨盤の全体像をインプットしておきながらやってほしいのですが
骨盤の骨にはですね仙骨と腸骨があります。

この間に仙腸関節っていう関節があります
ここがロックして動いてないとですね腰痛になる。もしくは腰痛になりやすい
ぎっくり腰になりやすいといった状態になります。
ではこの仙腸関節を緩めるための運動をお伝えしたいと思います
これはですね寝ながらできますので、ベッドの上とかでもやっていただけたらと思います
無理ないように痛みが出ない範囲でやってください
はいということで早速行ってみましょう
ではまずはうつ伏せに寝てもらって、
そして肘をついて両肘をそろえます
片方のひざ、股関節を下の様に曲げます

これで肩を床に向かってゆっくり倒します。反動をつけないでゆっくりと。

そして今度は反対方向に倒します。痛みが出る手前でとめます。

これを繰り返し交互に身体を倒します。仙腸関節が緩んでいくのを意識して感じながら行います。
両肘をはなして広げて幅をとらせても良いです。無理ないようにします。
これで腰骨と骨盤の間の仙腸関節が動きますので、これを繰り返し動かしながら股関節、特に股関節の内側の内転筋などの筋肉も緩めていきます。
きつい方は曲げている方のひざをちょっと延ばしてもらっても
構いません
身体、上体そらすのがきついかたはですね胸・お腹の下に厚手のクッションあるいはバスタオルとか敷いてからおこなってもらっても構いません
無理しない程度で肩が付くように身体をひねります。
ということでうつ伏せになって体を揺らして仙腸関節、腰椎・股関節を緩める運動をしましたが、一応、回数は10~30回を目安にしますが、回数はそんなに大事ではありません。
出来る回数から、続けて行うことが大事です。
決して痛みが出ないように。
ゆっくり自分のその硬さに合わせて倒せるところまで肩を倒してみて膝、股関節もまげれるところまでまげてもらって出来る範囲で構いませんので行ってみてください。
仙腸関節のロック解除法その2
こちら↓は、比較的、簡単にやさしく骨盤の仙腸関節の動きを引き出すことのできる運動です。
もちろん、痛みの出ない範囲で行ってください。
背中を伸ばす運動として説明していますが、仙腸関節の可動を引き出す運動にもなっていますので、ぜひやってみてください。
仙腸関節のロック解除法、他にもあります。
仙腸関節のロック解除法について2つ紹介しましたが、
じつは仙腸関節を動かす運動は他にもたくさんあります。
自分でできるセルフケア動画を随時更新していますので、ぜひご覧になってみてください。
YouTubeセルフケア専門チャンネル
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