膝の内側が歩行時に痛い原因は縫工筋?症状・特徴・改善法まとめ

「歩くと膝の内側が痛む…」
「安静にするとマシだけど、歩くと必ず痛みが戻る」

その原因、実は“関節”ではなく 縫工筋(ほうこうきん)という細長い筋肉の硬さ によるものかもしれません。

縫工筋は、歩行・階段・立ち上がり・しゃがむ動作で必ず使われる筋肉。
そのため一度こじらせると、歩くたびに痛みが再発しやすく、長引く方も多く見られます。

当院では、同じ症状で来院される方が非常に多く、
「歩いても痛くない状態」を取り戻すための専門的な整体を行っています。

歩くと膝の内側が痛い原因は「縫工筋の硬さ」

歩くと膝の内側が痛む多くのケースで、原因は 縫工筋の硬さ にあります。

縫工筋は骨盤から膝の内側まで斜めに走る細長い筋肉で、
歩くたびにテンションがかかるため、硬くなると膝の内側を引っ張って痛みが出やすくなります。

縫工筋の画像図説

縫工筋
縫工筋

縫工筋は非常に細長い筋肉で、

起始は骨盤の「上前腸骨棘」(じょうぜんちょうこつきょく)から始まり、膝の内側を通って 脛骨内側面の上端(鵞足)に停止する筋肉です。

ちなみに身体の中で最も長い筋肉と言われています。

縫工筋は2関節筋とも呼ばれ、股関節と膝関節の二つの関節をまたいでいる筋肉になります。

  • 股関節の屈曲外旋
  • 膝関節の屈曲

といった複合的な動作を行う筋肉です。

膝が痛むときには、この縫工筋の状態をみます。

そしてこの縫工筋が通常にはない硬さであった場合には、縫工筋を緩めていく施術を行っていきます。

縫工筋が硬くなると膝が痛む理由

縫工筋は膝の内側に付着していて、硬くなるとその部分(鵞足)を強く引っ張るため鵞足部分(膝の内側)に痛みが出るようになります。

早歩き・坂道・階段で特に痛みが増え、もし膝の曲げ伸ばしで痛みが出る方は縫工筋が硬くなっていることを疑います。

なぜ縫工筋が硬くなるのか(よくある原因)

縫工筋が硬くなるのは「使いすぎ」か「使い方のくせ」によることが多いです。

筋肉は長時間同じ姿勢・反復動作・急な負荷に弱く、疲労が溜まると伸縮性が落ち痛みが出ます。

よくある原因

1)歩き方・姿勢のくせ

  • 内股歩き
  • ガニ股歩き
  • 骨盤のねじれ
    →縫工筋に偏った負荷がかかる

2)スポーツ(ランニング・球技)

  • ダッシュ
  • 急ストップ
  • 蹴る動作
    →縫工筋が引っ張られ過ぎる

3)デスクワーク・立ち仕事

  • 股関節が固まる
  • 太もも前が張って縫工筋に負担
  • 長時間の姿勢クセが痛みの原因に

4)膝以外の筋肉の影響

内転筋の硬さ
→縫工筋に“代償”として負担が集中し痛みが出る

お尻の筋肉の硬さ

腸腰筋の硬さ

などが挙げられます。

縫工筋
ピンクの部分が縫工筋のライン

ゆかい整体での改善アプローチ

当院では、縫工筋だけを緩めるのではなく「なぜ縫工筋に負担が集中しているのか」を全体の動作から分析して改善します。

縫工筋への負担は、股関節・骨盤・姿勢・歩き方など“全体のバランスの崩れ”が原因になっていることが多いからです。

改善ステップの流れ

当院は畑中式メディカルテーピング・ヒットマッサー他、器具等を使用しています。

膝の痛みの直接の原因が縫工筋の場合、この縫工筋にアプローチした瞬間に、痛みの有無が判別できます。

縫工筋が原因であった場合、その場で痛みが改善します。みなさん非常に驚かれます。

ただ、これで終わりではありません。

これで終了してしまうと痛みを抑えるだけの対症療法にすぎません。

痛みの原因が、縫工筋であると判明したわけですが、これで済ませると縫工筋が硬くなったときにまたひざが痛くなります。

肝心なのはこれから。

縫工筋がなぜ硬くなってしまったのか?この問題をクリアにしないとまた縫工筋が硬くなり、痛みが再発します。

だから単に縫工筋をマッサージして緩めるだけでは不十分です



縫工筋が硬くなった原因は必ずありますので、調べるためにカウンセリングが必要です。

その方の生活習慣・身体の使い方、クセなど見ていきながら、

縫工筋が硬くなる原因と突き詰めます。そして分かったところでその生活習慣を正すか修正できないような生活習慣であったならばメンテナンスをしていきます。もしくはセルフメンテナンスが可能でしたら常日頃から、身体のケアをしていってもらいます。

多くは股関節の可動制限からくることが多いので、縫工筋と股関節への両方のアプローチをしていくこととなります。

具体的な流れ

1)動作・姿勢の細かい検査

  • 股関節の動き
  • 骨盤のゆがみ
  • 歩き方の癖
  • どの筋肉に負担が偏っているか

2)原因となる筋肉をピンポイントで調整

畑中式テーピングやヒットマッサー他の器具を用いて調整

縫工筋

腸腰筋・内転筋・大腿筋膜張筋・お尻まわり
→偏って硬くなっている・委縮している筋肉を元の筋肉の状態に戻すことで痛みの再発を防ぐ

畑中式テーピング:縫工筋テープ

3)再発防止のエクササイズ指導

股関節の使い方など日常の姿勢指導

セルフケア指導

よくある質問

Q:湿布やサポーターで良くなりますか?
A:一時的な緩和は可能ですが、根本原因の改善には不十分です。

Q:運動はしばらく休むべきですか?
A:痛みの程度により調整します。動きながらあるいはテーピングにより改善できるケースもあります。



今回は、膝の痛みの原因の一つとして縫工筋を挙げましたが、ほかにも膝窩筋やその他の原因筋もあります。

引き続き順次投稿をしていきますので要チェックです。

院長コメントBOX

「歩くと膝の内側が痛い」という相談は、実は非常に多いです。その多くが“関節の問題”よりも“筋肉の使い方の癖”によるもの。特に縫工筋は、歩く・立つ・階段・しゃがむ…あらゆる日常動作で働くため、負担が限界にくると膝の内側に痛みを出します。

当院では、痛みの出ている部分だけでなく「動き」「姿勢」「歩き方」まで含めてトータルにチェックし、あなたの膝に必要なポイントを見極めて施術します。

歩いても痛くない生活を一緒に取り戻しましょう。

ゆかい整体 院長
上杉耕生

もし膝の痛みで気になる方はぜひ、お気軽にご相談ください。

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