坐骨神経痛の当院での改善方法

坐骨神経痛とは

腰が痛い時によく聞かれる坐骨神経痛ですが、まず坐骨神経とは、腰から足先まで伸びている神経を言い、この坐骨神経がさまざまな要因で圧迫されることによって生じる痛みやしびれなどの症状のことを言います。

症状の多くは、痛みやしびれがお尻や太ももの裏、膝まわり、ふくらはぎや足のつま先に至るまであらわれます。

ちなみに「坐骨神経痛」とは症状名で状態を表す名前です。病名ではありません。したがって、のちに出てくる腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、梨状症候群などの病気によって生じる現象だと思っていただくと良いです。

坐骨神経痛を発生させる病気とは?

坐骨神経痛の症状を引き起こす病気として、大きく以下の3つに分けられることが多いです。

  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 腰部脊柱管狭窄症
  • 梨状筋症候群

その1:腰椎椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニア

椎間板が後方に飛び出て、
神経を圧迫している図。

上記の図のように、腰椎には5個の椎体(椎骨)があり上下の椎体の間にはクッションの役割をする「椎間板(ついかんばん)」が挟まれています。その椎間板の真ん中には「髄核(ずいかく)」と呼ばれる部分があり、何らかの原因でこの髄核が外に押し出され、後方を通っている神経が圧迫され痛みやしびれが起こります。

そして神経が圧迫されている場所により、お尻から足先にかけての痛み・しびれが出る範囲も異なってきます。

これに関しては下のデルマトーム 神経支配図が参考になるのですが、痛み・しびれの領域によって腰椎のどのあたりのヘルニアが疑われるのかが分かります。

デルマトーム 神経支配図

例えば、 向こう脛(むこうずね) 下腿の前側にしびれがあるとしたら、L5と表記されていますので腰椎の第4腰椎と第5腰椎の間から出ている第5腰椎神経根が圧迫されているのだなとわかります。

その2:腰部脊柱管狭窄症

ヘルニアについては椎体と椎体の間に挟まっている椎間板or髄核が飛び出て神経を圧迫していましたが、腰椎脊柱管狭窄症の場合は、神経の通り道である「脊柱管」が狭くなり神経を圧迫しているものになります。

脊柱管狭窄症


前方(上の図で言うところの上方向)には椎体・椎間板、後方 (上の図でいうところの下方向) には椎弓や椎間関節があります。そして真ん中の空間・隙間が「脊柱管」になりここを神経が通っています。脊柱管狭窄症にはさまざまなタイプがありますが、一番多いのは上の図の左側の「狭窄」のように黄色靱帯が分厚く(肥厚)なり脊柱管の隙間を狭めて神経を圧迫してしまうタイプです。

ちなみに腰部脊柱管狭窄症はどちらかと言うと若年層よりも高齢者層に多くみられます。

症状としては、しばらく歩くと足がしびれてきて、座って休むことで回復してまた歩けるようになる。
※間欠性跛行(かんけつせいはこう)という症状を起こしていきます。

腰を伸ばすと脊柱管が狭くなり、座ったり背中を丸くすると脊柱管が少し広がりますので、歩くときは背中が伸びて脊柱管が狭くなって辛い。座って背中を丸くして休むと症状が解放されて、楽になります。そして再び歩けるようになります。

腰部脊柱管狭窄症は、背中を伸ばすと症状が出やすくなり逆に背中を丸く・かがめると楽になるのが特徴です。

その3:梨状筋症候群

上記の1.ヘルニアと2.脊柱管狭窄症は、「脊柱管」由来の症状でしたが、今度の梨状筋症候群は「梨状筋」に由来する症状になります。
まず梨状筋がどこにあるかと言うと↓

梨状筋

このように骨盤の内側(仙骨の前面)から大腿骨の大転子部にかけてついている筋肉です。

そして、坐骨神経との位置関係を見ていただくと↓

梨状筋と坐骨神経

梨状筋の前側を坐骨神経が走っています。そして坐骨神経は矢印のように太ももの裏を通りふくらはぎ、そして足先まで伸びています。

この梨状筋が何かしらの原因で硬くなり坐骨神経を圧迫すると、そこから下に走っている神経領域において痛み・しびれを生じます。これを梨状筋症候群と言います。そして症状として坐骨神経痛が生じます。

一般的な坐骨神経痛の治療方法

基本的には保存療法で、薬物療法や物理療法・理学療法などが行われますが、痛みがひどくてコントロールできない場合や膀胱や直腸などに別の障害があらわれた場合、排尿障害がある場合には手術が必要になります。

当院での坐骨神経痛の治療方法

通常の腰痛の方であれば、普通に時間をとってカウンセリングをしながら痛みの原因を探っていくのですが、

坐骨神経痛の場合は、「身動きがとりずらい。」「楽な姿勢が限られている。」そしてなにより「今すぐ!この痛みをなんとかして!」っていう方は座ってお話しするのも大変です。

最小限の確認事項が確認出来たらすぐに取り掛かります。

よく痛み・しびれで訴えるケースで多いのが③の梨状筋症候群です。次いで①の腰椎椎間板ヘルニア、そして②の脊柱管狭窄症の順で多くなっています。

この痛み・しびれの場所というのは、なにか原因があっての結果(=痛み・しびれ)である為、痛みを引き起こす原因がどこにあるかを探します。

梨状筋症候群で坐骨神経痛になった際は、梨状筋が硬くなって神経を圧迫しているのでこの梨状筋の硬さをの緩めるのですがこれは原因ではありません。これも結果です。

梨状筋の硬さを緩めて、楽にはなるのですが、原因は別のところにあるため再発の恐れが大いにあります。

また、腰椎椎間板ヘルニアや腰椎脊柱管狭窄症においては腰椎部による神経圧迫ですが、 原因があっての結果(=腰椎部の神経圧迫による痛み・しびれ)である為、この結果を引き起こす原因がどこにあるかを探します。

これらの3つのパターンの坐骨神経痛に共通して言えることは、原因は生活習慣にある。これがほとんどであるといえます。

これら原因をカウンセリングでお話を聞きながら見つけていくこととなります。

痛み・しびれの直接の原因が、固くなっている筋肉であるとした場合、その筋肉を緩めるのはもちろんですが、根本の原因から改善していくためには生活習慣から変えていかないといけません。今回の梨状筋症候群の場合においても、硬くなった梨状筋を緩めるだけで、これまでの生活習慣が変わらない限り再発する可能性が大です。

揉んだり押さえるだけでは筋肉を傷めてしまいます

しかし今、痛み・しびれで大変な思いをしているのに生活習慣を変えろといっても時間がかかりすぎますよね?今、出ている痛みやしびれを何とかしたいがために来院されているわけですから、もちろんこれらの症状を軽減させることから始めます。

しかし、だからといって多くの整体院や接骨院などで行われているような、痛いところやその周り、下半身等を揉んだり押さえたりする行為は、一時的に楽になったように感じるかもしれませんが 、実は筋繊維を壊して脱力感で楽になっているように錯覚しているだけなので、本当に緩んでいるとは言い難いのが実際のところではあります。

そうではなく、すぐに筋肉をゆるめるためにどのようなことをすればよいかと言うと筋肉の循環を良くすることです。

血液やリンパといった体液の流れ・循環を良くすることです。

通常、筋肉は身体を動かし筋肉を収縮・弛緩(伸びたり縮んだり)させることで循環が良くなり筋肉は緩んでいき柔らかくなっていきます。

厳密には筋肉を使っていきながら柔らかくしていくのですが、それも時間がかかりますので当院では、それプラス畑中式メディカルテーピングなどを用いて施術をおこなっていくこととなります。

畑中式メディカルテーピングで坐骨神経痛を改善

当院ではテーピングといっても引っ張って貼ったり締め付けたり固定をするような貼り方ではなく独特な貼り方をします。それにより循環が良くなり血流量が増え酸素と栄養、リンパ液が行きわたり筋肉が緩まるようになります。

逆に引っ張ったり締め付けたり固定するような貼り方をしていては、かえって筋肉への循環が阻害されてしまい筋肉はやせ衰えてしまいますので厳禁です。

※ちなみに湿布とは異なりテープ自体に薬剤は入っていません。ただの伸縮性のあるテープでありこの伸縮性を利用した施術で行っています。

ただ、この畑中式メディカルテーピングが他のテーピングやコルセットと大きく異なるのは、ターゲットとなっている筋肉の自然治癒・回復を促進させているという事です。他のように補助をしているわけではないので筋肉が痩せ衰えていくことはありません。

よく、コルセットサポーターをつけていると筋力が落ちてやせ衰えていく現象がみられますが、それは筋肉の働きをこれら コルセットやサポーター が代わりに行うためです。サポーターやコルセットを使えば使うほど、筋肉は動き働く機会を失うので、ますますやせ衰えてしまうのです。

畑中式メディカルテーピングは、筋肉の血流を促進させ本来のあるべき筋肉に戻すだけでなく、適切な運動も併用していくことで、より安定した筋肉へ戻していくことができます。

しかし、ただ貼るだけではなくターゲットとなる筋肉が緩みチカラが発揮できるようになっているかを身体を動かしてもらって検査も行います。

癒快グループにて梨状筋テープを貼る練習風景。
梨状筋は細い筋肉なので数ミリずれると効果が半減してしまいます。

筋肉を緩める方法:その他

当院では、クリームを塗った後にテープを貼っていくのですが 、このクリームもテープ同様に筋肉を瞬時に緩める効果が出るもので、肩こりや筋肉痛などにとても効果が出ています。

気になる方は声かけていただき、試しに塗っていただくとその効果を実感できると思います。

また、ヒットマッサーで振動を与えていきながら緩めることもできます。

腰椎同士の詰まりで動きが出ていなかったり、ズレが生じている場合においてもアクチベーターを使用し、修正していきます。

その他にも、自動運動など様々な方法で緩めることは出来ますが、あくまで原因である筋肉、椎体などターゲットを見誤らないことが肝心です。

原因を生じさせないための運動を

痛みやしびれが生じる原因が痛みやしびれが出ている以外の他の場所にもあるという事が分かったわけですが、これらの原因が再発しないためにも生活習慣を変えていく必要があります。

しかし、その生活習慣が、仕事上の長時間の同じ姿勢であったり、日常生活での繰り返しの作業であったり、どうしても避けられないことがほとんどであったりします。

そのような場合はこれらの生活習慣は続けながらも原因が再発されないような運動を新たにしていく必要があります。例えば原因になっていた筋肉が再び硬くならないようにする運動をおこなうなど。

そこで、その人その人の身体・生活習慣にあわせた運動を進めていく必要があります。

このような運動も当院では一緒に行っていきながら、痛みを取り除くだけでなく痛みが再び出にくい身体づくりをしていきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です