48歳男性の症例です。
先日、右かかとの痛みで来院された10歳の娘さんをきっかけに、今回ご本人も来院されました。
主なお悩みは、長年続いている腰の痛みと、しゃがんだときに左膝から大きな音がすること、左膝の曲げづらさでした。
プロフィール
- 48歳男性
- 娘さんの来院をきっかけに来院
- 主な悩み:長年の腰痛、左膝の音、左膝の曲げづらさ
- 高校時代に自転車競技を経験
主訴・これまでの経過
本人からは、約20年来の腰椎椎間板ヘルニアがあり、座っていることがつらいため、普段は横になって過ごすことが多いと伺いました。
左膝については、しゃがむと非常に大きな音が鳴り、膝も曲げづらい状態でした。
医療機関では左膝の半月板損傷について説明を受け、手術を勧められているとのことです。
また、右膝についても、高校時代に半月板の手術を受けたことがあるとのことでした。
昔のスポーツ歴も身体を確認する手掛かりに
身体の状態を確認する際、現在の痛みだけでなく、これまでどのようなスポーツをしてきたのかも伺いました。
問診の中で、高校時代に自転車競技をしていたことが分かりました。
そこで競技歴も一つの手掛かりとして下肢を確認すると、太ももの後ろ側、特に内側にある半腱様筋・半膜様筋周辺に発達が目立ち、強い緊張もみられました。
半腱様筋・半膜様筋は、太ももの後ろ側にあるハムストリングスの一部で、膝の曲げ伸ばしにも関係する筋肉です。
今回の左膝の動きとの関連も考え、この部分を詳しく確認しました。
腰についても身体全体を確認
今回は左膝だけでなく、長年続いている腰の状態についても確認しました。
腰だけを見るのではなく、必要に応じて、
- 股関節
- 臀筋群
- 大腰筋・腸骨筋
- 梨状筋
など、腰や下肢の動きに関係する部分も確認しました。
股関節や臀部周辺の状態が、腰や膝への負担とどのように関係しているのかも考えながら身体をみていきます。
ただし、これらの部分が腰椎椎間板ヘルニアや半月板損傷の原因だと判断するものではありません。
今回の施術
左膝については、自転車競技歴と身体の状態を踏まえ、内側ハムストリングスである半腱様筋・半膜様筋周辺を重点的に施術しました。
腰についても、股関節や臀部周辺などを含め、その日の身体の状態に合わせて施術を行いました。
大切にしているのは、「腰痛だから腰」「膝の症状だから膝」と場所だけで施術内容を決めるのではなく、問診や実際の身体の状態から、どこを確認する必要があるのかを考えることです。

施術後にしゃがみ動作を再確認
施術後には、来院時に本人が気にしていたしゃがみ動作をもう一度行ってもらいました。
本人からは、
- 左膝の音がかなり小さくなった
- 左膝が曲げやすくなった
- 腰も楽になった
との反応がありました。
特に、半腱様筋・半膜様筋周辺への施術後に、しゃがんだときの左膝の音が小さくなっていることをその場で再確認しました。
これは、半月板損傷や腰椎椎間板ヘルニアそのものが改善したという意味ではありません。
今回の施術後の再確認で、本人からこのような反応があり、しゃがみ動作にも変化がみられたという経過です。
問診から施術後の確認まで
今回の症例では、
高校時代に自転車競技をしていたことを問診で確認
↓
競技歴も参考に下肢を確認
↓
半腱様筋・半膜様筋周辺の発達と強い緊張を確認
↓
左膝の動きとの関連も考えて施術
↓
もう一度しゃがんでもらい、膝の音や曲げやすさを確認
という流れで身体をみていきました。
現在の症状だけでなく、これまでどのように身体を使ってきたのかも、身体を確認する際の手掛かりになることがあります。
院長コメント
身体を確認するときは、「今どこが痛いのか」だけでなく、以前どのようなスポーツをしていたのかを伺うこともあります。
今回、高校時代に自転車競技をしていたことを聞き、太ももの後ろ側を詳しく確認したところ、内側ハムストリングスである半腱様筋・半膜様筋周辺に特徴的な状態がみられました。
そこを確認・施術したあと、実際にもう一度しゃがんでもらうことで、その方の身体にどのような変化があったのかを確認しています。
長く続いている腰や膝のお悩みでも、痛い場所だけでなく、これまでの経過や身体全体の状態を確認することを大切にしています。
関連ページ
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