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今回、お話する内容は、「5.6年前から腰痛」だったが「引っ越しの準備で悪化した腰痛」という方への参考になれば幸いです。
Aさんの特徴とは?
- 5・6年ほど前から腰痛あった
- 引越の準備をしているときに腰痛が悪化。
- 鍼灸や整骨院でマッサージ等をしてもらうも改善しなかった。
- 家事でかがんだり、持ち運んだり、10分程度の座ることも辛くなっていた。
どんな症状で困っていたのか?
身体を前傾したりひねったりすることで激痛が走る。普段から若干、前かがみの姿勢で固めている状態であった。
座る姿勢は10分で辛くなり、正座においては前傾すると痛みが出現。
また、四十肩になっており 右腕を動かせない 腕を後ろに回せない。
Aさんの原因は?
主な原因は2つあります。
根本の原因は、大腰筋の硬さ。
痛みを出す直接の原因は、お尻にある中殿筋・大殿筋・大腿筋膜張筋、起立筋の硬さ。
①大腰筋の硬さ
座位・立位姿勢においては骨盤から上の上半身は大腰筋に引っ張られてしまい前傾姿勢を取らざるを得なくなっていました。
前傾姿勢により殿筋や背中の起立筋が常に緊張状態にあり、引っ越し作業のタイミングで積み重なっていた疲れや筋疲労がピークに痛みが爆発してしまった。
四十肩においても大腰筋に起因する場合があります。
②殿筋群の硬さ
殿筋群が硬くなることで股関節の動きは悪くなってしまいます。
そうなると股関節が動かない代わりに代償運動が腰椎にかかって負担が大きくなります。
緊張がつづくことによって腰部の痛みにつながってしまったのだと思います。
どのような施術をしたのか?
Aさんの施術のポイントは、
- 大腰筋の硬さを緩め体幹・骨盤を正しい位置に戻す
- 殿筋群(大殿筋・中殿筋)を緩め股関節の動きを正常に戻し、腰背部への負担を減らす。
- 全身の血流を良くする
- 緩めた後のこれらの筋肉が再び硬くならないように運動
大腰筋の硬さを緩め体幹・骨盤を正しい位置に戻す
まず、大腰筋の位置を確認。大腰筋の起始停止は
起始:胸椎12番目、腰椎1~5番目
停止:大腿骨内側の突起
ここにテープを貼ります。
殿筋群(大殿筋・中殿筋)を緩める
殿筋群の大殿筋テープ・中殿筋テープそして起立筋にも貼ります。
もちろんこれらも起始停止と筋肉に沿って貼らないと効果は出ないので慎重に貼っていきます。
全身の血流を良くする
ここでは主に大腰筋と殿筋群(大殿筋・中殿筋)、起立筋らの硬さをさらに緩めるためにヒットマッサーを使用します。
テープの上から振動を与えて、より血液の流れ・リンパの流れを良くしていってテープの効果を増大させていきます。
緩めた後のこれらの筋肉が再び硬くならないように運動
緩んだ筋肉も、これまでの生活習慣を続けていくとまた元の硬さに戻っていきますので、
そうならないように 大腰筋と殿筋群(大殿筋・中殿筋) を緩めるための運動、ストレッチを行い予防をしていきます。
治療期間
Aさんの場合、激痛に近い腰の痛みと、座位姿勢の維持困難な状態ではありましたが、初回の施術でだいぶ痛みが改善していったので、その後は週に一回のペースで行っていきました。
その後、痛みの消失とともに、月に2回の目安でメンテナンスに通っておられます。
初回、来られたその日のうちに改善されびっくり‼️されてましたが、ただ数回は、改善しつつもまだ腰の重さが続いてました。
そして今日来られた時には、
先日、近所の山を散策で登られるほど調子が良くなったとのことでとても喜ばれていました。
大腰筋
腸骨筋
臀筋群
起立筋
腰椎圧抜き
縫工筋
膝蓋骨アクチ
股関節内旋運動
補足
腕が回せない四十肩もありましたが、小胸筋の硬さを緩めて鎖骨の動きを引き出してやることで、腕は痛み無く回せるようになりました。
Aさん(女性)は、5・6年ほど前から腰痛が続き引越の準備をしているときに悪化。立ち上がりの動作時、身体をひねる時、正座も腰に痛みが出てくるようになる。
鍼灸や整体院にてマッサージするも改善しませんでした。
当院で治療を始めて、初回でほとんど痛み改善され動きも軽くなったのがわかり、約1か月間でほとんど痛みが消失、2カ月目には散歩や山登りの運動にも積極的に取り組まれるほどに改善されました。
原因は、①大腰筋が硬く縮んでいたこと、②お尻の筋肉である殿筋群の硬さ。
治療として、大腰筋を緩めて骨盤・体幹姿勢を正すことと、殿筋部分の過緊張を軽減させていきました。
今では痛みもなく今までの日常生活に戻っているが、引き続き身体のケアにて通われています。