よく小学生から中学生の子供の膝の痛みで
成長痛とオスグッド病を混同しやすいです。
なぜなら両方とも成長期に下肢に痛みを生じる症状だからです。
しかし厳密には、
オスグッドの場合は、スポーツに起因して発症する疾患ですので、
成長痛とは異なるものになります。
成長痛は、幼児から小学校低学年(4~6歳児)に起きやすいものですが、
オスグッドは小学校高学年から中学生のスポーツを盛んにやっている子に多いです。特にサッカーやバスケットボール、バレーボールなど、ジャンプしたり蹴ったりと膝への負担が大きいスポーツで多くみられます。男女比では男子に多いのが特徴です。
このようにオスグッドの原因はスポーツに起因するものですが、
成長痛の場合は原因不明となっています。
そして痛みの場所について、
オスグッドの痛みの場所は膝で、膝のお皿の下の脛骨粗面というちょっとした骨の出っ張りのところの脛骨結節という軟骨がはがれかかって痛み・熱感・腫れを生じますが、
成長痛の痛みの場所は足全体で、痛む箇所は、個人差により異なってきます。
また痛みの度合いについては
オスグッドの場合、運動時の膝に負担がかかるようなときに
痛みを発症して、ひどくなると熱感を伴い腫れたりしますが
成長痛の場合には、
これといった時間や場面というのはなく不定期で
日中の夕方から夜にかけて痛むことが多いようです。
病院のレントゲン所見では
オスグッドは、ひざの脛骨粗面にある脛骨結節という軟骨がはがれかかっていたり
小さな剥離した骨がみられる事がありますが、
成長痛においては、特にレントゲン所見で異常は見られません。
オスグッドと成長痛の違い
- 小学校高学年から中学生の成長期でスポーツを盛んにやっている。
- 痛みの場所は膝のお皿の下、脛骨粗面のところ。
- 症状は痛み・熱感・腫れ。
- 運動して膝への負荷をかけた時に症状が出やすい。症状が重くなると通常でも痛みが出る。
- 成長が終了すると、多くは治癒するものの稀に痛みが継続するケースもあります。
- 原因は、スポーツにおける膝への負担が原因。
- 病院のレントゲン所見にて脛骨結節の剥離が見られる。
- 幼児から小学校低学年(4~6歳児) に多い
- 痛みの場所は下肢であるが特定の場所は決まっておらず、個人差によって場所が異なる。
- 症状は痛み。
- 痛みは不定期に起こり、日中の夕方から夜にかけてが多い。
- 成長が終了すると改善される。
- 原因は不明。
- 病院のレントゲンにて異常所見は見られない。
オスグッド、成長痛のほかにも混同しやすいもの
なお成長痛で、オスグッドと混同するほかにも
成長痛とシーバー病といったかかとの痛みと混同する場合や
成長痛とジャンパー膝と混同するケースもなかにはいらっしゃるかもしれません。
ちなみにシーバー病(セーバー病)も先ほどのオスグッドと同じく、バスケット・サッカー、野球などスポーツをしている小・中学生に多く、痛みの部位は足のかかとに痛みや腫れが出る疾患です。
またジャンパー膝は、年齢は子供から大人まで問わず、こちらもスポーツに起因するもので、お膝のお皿の上下についている膝蓋靱帯に炎症を起こし痛みが出るものです。ジャンプなどの強い衝撃で膝蓋靱帯引っ張られることにより靱帯と骨の接合部との間に炎症を起こすものです。
当院のオスグッド病ビフォーアフター動画
しゃがめない、歩くのも痛い、運動禁止の絶対安静にするようにお医者さんから言われた。
学生の時から完治しないまま長年、大人になっても痛みが出ていた。
そんな症状でも、当院では1~3回程度の施術で改善されます。
以下の動画はいずれも初回の30分もかからない施術のみでの様子です。