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腰部脊柱管狭窄症は、腰痛やお尻から足にかけて痛み・しびれが出現します。適切なリハビリで改善するものもあれば、症状が進行して手術が必要になるケースも有ります。
自己判断で悪化させる前に、病院受診をして早期の改善を図りたいものですが、この記事では、病院で処方されるお薬。脊柱管狭窄症での薬物療法について紹介します。
脊柱管狭窄症に処方される薬
処方される薬は、目的によって内容が異なります。
- 中枢神経に作用して興奮した神経を鎮める薬(リリカ、タリージェなど)
- 下肢に向かう血管を広げて血流改善させ下肢症状を改善させる薬(リマプロスト)
- 痛みを和らげる薬(消炎鎮痛剤)
このように末梢血管に働きかける薬、中枢神経に働きかける薬、炎症・痛みに働きかける薬(消炎鎮痛剤)など用途によって異なります。
神経障害性疼痛緩和薬リリカやタリージェ
足のしびれ・痛みの場合、
神経障害性疼痛緩和薬プレガバリン(商品名リリカ) やミロガバリン(タリージェ)です。
この神経障害性疼痛緩和薬とは、
興奮した神経から過剰に放出される痛みの信号を抑制することで、
痛みやしびれを和らげます。
副作用として、
めまいやふらつき、眠気があり、
3人に1人の割合で起こります。
オピオイド鎮痛薬
次に オピオイド(トラムセットやトラマールなど)という薬です。
鎮痛作用などに関与するオピオイド受容体に作用することによって鎮痛作用をおこす薬です 。
このオピオイドは麻薬性鎮痛薬とも呼ばれるほどに、
モルヒネに類似した作用がある物質です。
トラムセットは、脳神経系のさまざまな部位にあるオピオイド受容体(センサー)に作用し、
神経伝達物質を減らすことで痛みを和らげます。
副作用として
便秘や吐き気、眠気、めまい、頭痛などがあります。
リマプロスト(オパルモン®、プロレナール®)
閉塞性血栓血管炎に伴う潰瘍、疼痛および冷感などの虚血性諸症状の改善。後天性の腰部脊柱管狭窄症(SLR試験正常で、両側性の間欠跛行を呈する患者)に伴う自覚症状(下肢疼痛、下肢しびれ)および歩行能力の改善をします。
非ステロイド性抗炎症薬NSAIDsエヌセイズ
次に非ステロイド性抗炎症薬であるNSAIDsエヌセイズという薬です。
NSAIDsは、
炎症を起こすプロスタグランジンという物質の産生を抑制することで
痛みと炎症を抑える薬です。
副作用として、
腎機能の低下が挙げられます。
脊柱管狭窄症の服薬で守ってほしい約束
脊柱管狭窄症の薬の服用における副作用は個人によって大きく異なってきます。
もし副作用が起きた場合は速やかに病院の先生に症状を伝え自分に合った適切な薬を処方してもらいます 。
中には痛み・しびれに耐えきれず、鎮痛薬を適正容量をこえて多めに服用してしまう方がいらっしゃいます。
鎮痛薬の決められた容量をこえて多めに服用してしまうと上記の各薬物での副作用でも挙げられましたが、めまい・ふらつき・眠気・腎機能の低下などの副作用を生じさせてしまう危険性が大です。
したがって、
脊柱管狭窄症の症状で痛み・しびれが強く出ていたとしても適用量は必ず守るようにしなければなりません。
薬物療法は対症療法です。
薬物療法で原因である腰椎、腰椎自体の骨変性、周りの軟部組織の障害などから解放することはありません。根本原因から痛み・しびれを完治させるという事はないでしょう。
ちなみに薬物療法の適用期間は3ヵ月程度とされています。もし3ヵ月以上服用しても症状が改善しない場合は、
先生に相談の上、重症化している場合に神経ブロックや手術を検討する場合もあります。
脊柱管狭窄症は薬物療法だけではない
脊柱管狭窄症の治療は薬を使った保存療法のみではありません。
全身のバランスが崩れて腰椎への過負荷がかかっていないかチェック。それに合わせて体幹筋群の調整、腰痛体操などを行うことで改善するケースもありますので、
当院では全身状態の確認から原因となる場所を特定していき、対処・改善のヒントを見つけていきます。
先日、病院で脊柱管狭窄症と診断された患者さんがリハビリで一向に良くならないという事で
当院に来られましたが、
とんでもない事実が発覚したのでシェアさせていただきます。
皆さんも、この方のように同じことにならないようにして頂けたらと思います。↓
ぜひ一度、ゆかい整体 にご相談ください!