マッサージは本当に効く?
肩こりや腰痛を解消させる方法として、もみほぐしなどのマッサージを思い浮かべるかと思います。
たしかにマッサージをした後は楽になっています。
しかし、翌日になるとまた肩こり状態になっているのではないでしょうか?
そして、またほぐしてもらうためにマッサージを受けるといったルーティンにはまっていくのではないでしょうか?
ひどいものになると「もみ返し」といった筋肉の痛みを訴える場合もあります。
まず、肩こりにマッサージをしても
根本原因は首・肩ではない場合が多いので根本の解決には至らないことが多いです。
あくまでも痛みやコリを押さえるだけの対症療法にとどまってしまいます。
マッサージはオフセット鎮痛効果で楽になる
なぜマッサージをしてもらうと楽になったように感じるのでしょうか?
それは 「オフセット鎮痛」が起こっているためです。
「オフセット鎮痛」とは、
通常の感覚刺激を受ける前に、あらかじめもっと強い感覚刺激を与えることによって通常の感覚刺激が、それほどに感じなくなってしまう現象です。
強い刺激のあとには弱い刺激は感じにくくなります。
したがって、肩のコリよりも強い刺激(マッサージ)を受けることで、マッサージ後、コリの症状が感じられにくくなり「軽くなった」と感じるわけです。
ただ、この 「オフセット鎮痛」は持続しないため、翌日にはもとに戻ってしまいます。
またマッサージを受けることで揉まれた筋肉はどうなるかと言うと筋肉だけでなく筋膜も損傷する恐れがあります。
いったん損傷した身体の組織というのは修復するときに、以前の状態よりもさらに強固に頑丈になり、硬くなっていまいます。
そして柔軟性の乏しい筋肉・軟部組織が出来上がります。
柔らかくほぐしたくてマッサージを受けたのに下手なマッサージによっては肩こりは悪化します。
したがって当院では、ゴリゴリに揉んだり押さえたり叩いたりといった下手なマッサージは禁止しています。
へたなマッサージは肩こりを悪化させる負のスパイラルに陥らせる危険性が高いです。