むちうちとは
よく交通事故によってむちうちになる方がいらっしゃいます。首に急な思いがけない強い力がかかることによっておこる首の捻挫です。 衝撃を受けた際に、首がムチがしなるように動いて傷めてしまうので、むちうちと呼ばれています。しかし、原因は交通事故だけに限らないこともあります。たとえば子供さんにおいては友達同士で遊んでいて急に後ろからドンッ!と不意に押されたことが首の捻挫になっていて知らず知らずのうちに後に後遺症としてむちうち症状を訴えられる場合もあります。むちうちの正式な診断名としては、頸椎捻挫や外傷性頚部症候群などと呼ばれています。
むちうちの症状とは
- 痛み(首の前・後ろ・側面、あたま、うで、背中)
- コリ、重だるさ(首から肩、背中にかけて)
- 動きの制限(首が回らない、肩、肩甲帯)
- めまい、目のかすみ、目の疲労感
- 吐き気
- 握力低下、足や指先のまひ
- その他(だるさ、痺れ)
原因は首の捻挫ですが症状としては首だけにとどまらず肩から背中、腕も痛みが出る場合もあります。また、首痛から頭痛を訴えられる患者様も少なくありません。その他にも、吐き気や目まいなどの訴えがある場合もあります。
交通事故におけるむちうち症状の場合は、事故当時には痛みなどの自覚症状が全くなかったものの、時間がたって後日、徐々に違和感や痛みなどの症状が遅れて出てくる場合がよくあります。事故をしたときは痛みが有る無しに関わらず、病院受診をすすめられるのはそういうことなのです。
※自分もバイクで車に突っ込んでしまった事故をやってしまったことがありまして、直進方向の自分のバイクに気が付かなかった対向車線の右折車が右折してきたところへ突っ込んでしまうという事故で、何メートルか自分は飛んで行ったのですが。それでもその時は痛みはなく、後日、痛みが出てくるようになりました。もちろん念のため当日の内に病院受診をしていましたが。
そんなこともありますので、事故された時はもちろん受診を勧めるとして整形外科で先生にレントゲンの撮影をするように言われると思いますが、念のためにMRIの検査も受けておくことをおすすめします。
なぜなら、レントゲン写真と言うのは、骨の異常の有無を調べるのが得意ではありますが、そのほかの筋肉や靱帯、神経などへの損傷状態は写らないからです。
痛みに関しては骨だけではなくむしろ筋肉や神経の圧迫なども重要になってきますのでこれらの有無を調べるためにもMRI検査を受ける必要があります。
一般的な、むちうちの治療法とは
服薬
消炎鎮痛剤といった痛み止めのためのお薬の服用です。
ブロック注射
首など痛みが出ている場所への局所麻酔を打つことで痛みや筋肉の緊張を緩和させていきます。その他に、トリガーポイント注射などの治療法もあります。 トリガーポイントとは、痛みの引き金になる筋肉の硬縮部位(硬い部分)のこと。
理学療法
これには物理療法と運動療法があります。
物理療法とは、ホットパックといった温熱療法や干渉波・低周波・SSPなどの電気療法、首や腰を引っ張る牽引療法などで改善を促すものです。
運動療法は、読んで字のごとく体を動かしていくことによって痛みの改善を促していくものです。
保存療法
コルセットで固定して動かさないで安静にするというもの。
一般的なむちうちの治療期間とは
むちうちの場合は、症状にもよりますがおおかた3ヶ月程度の治療期間を目安に治癒に向かうといわれています。しかし改善されないまま後遺症が残ったまま打ち切られるケースも往々にしてあります。
だから、むちうち改善のための処方を大事にしなければなりません!
むちうち改善のための 当院での 治療法とは
むちうちと言っても、患者様の状況は千差万別で、症状も原因も異なってきます。
したがってむちうちだからこれと言ったマニュアルも存在しません。その患者様の状況を見ながら施術内容も変わっていきます。
なので、今回はよく見られる症状と原因について簡単にご説明できたらと思います。
片頭痛と首の重だるさ違和感の訴えのある患者様の場合。
頸椎のズレ
第3~5頸椎のズレを確認出来たら、アクチベーターでズレを修正します。
首のまわりの筋肉の硬さ
胸鎖乳突筋や斜角筋の過緊張が見られるのでこれらを畑中式メディカルテーピングで緩めていったり、ヒットマッサーで緩めたりしていきます。
後頭部や肩回り、背中などの周囲の過緊張・異常個所のチェック
それに合わせてケアをしていく。
これらはあくまでも一例にすぎませんが、このように患者様の身体の状態を問診・視診・触診をはじめ、検査していき施術に入っていきます。