今回、お話する内容は、「手の親指の痛み」いわゆる「腱鞘炎」になった患者様への施術の内容です。腱鞘炎について参考になれば幸いです。
腱鞘炎とは
まず腱鞘炎の前に腱と腱鞘についてご説明すると、
「腱」は骨と筋肉をつなぐつなぎ目のところをいい、白いスジのようなところです。
「腱鞘」 は腱が通るトンネルである。
剣道の竹刀でいうところの剣先から柄までに一本の弦(つる)が張られて、真ん中に中結(なかゆい)という中継地点のようなものがあって、この場合留めてしまっていますが。
この中結みたいなものでしょうか?ちょっと何言ってるかわからないですね。

腱鞘炎とはこの「腱鞘」もしくは「腱」が炎症を起こしゴツクなってスムーズに腱鞘の中を行き来できなくなった状態を言います。

主に指を曲げる筋肉である屈筋群の腱や腱鞘に多く、親指や、中指、薬指が多い。
上記の図のように炎症の起こっている腱・腱鞘に近い関節が腫れたり、動かすと痛みを感じたりする。
腱鞘炎がひどくなってくると曲げ伸ばしの時に痛みが強くなり、また指を伸ばそうとすると引っかかってからパチンと伸びる「ばね指現象」が起こる。
そのまま進行してしまうと指が動かせなくなってしまいます。
今回は知人の紹介でA様が来られました。
どんな症状だったのか
症状をお聞きすると腱鞘炎で手の親指が痛くて動かせないとの事でした。
痛みは1週間前ごろから出始め、徐々に痛みが強まり動きにくくなってきている。
なにかきっかけがあるかお聞きしましたが誘因となった動作・運動に心当たりはありませんでした。
この件に限らず、最近はスマートフォンの使用やパソコンなどのデスクワークにより手首や指を酷使する機会が増えており腱鞘炎になられる方が増えているように感じています。
なので、できたらしばらく炎症がおさまるまでは患部を安静にすることが望ましいです。
どのような施術をしたのか?
そして今回の痛みの場所は親指の関節だったのですが、炎症や痛みは結果であり原因となる場所が別の場所にあるという事で
前腕の筋肉の状態を見てみると腕橈骨筋が非常に緊張していて硬くなっていました。
そこで腕橈骨筋にテープを貼って

さらに骨間膜部分にもテープを貼って

ヒットをあてたら動くようになって
驚かれました❗️
前に病院行った時に
病院の先生には
「動かさないように」
と言われたそうですが。
逆で、動かすようにお伝えしました。
動かさなかったら
動かなくなりますので、
痛くない範囲で
どんどん動かしてくださいね!と。
肩こりもひどいとの事で
こちらも
大腰筋等で、
肩が動きやすくなりました。
ここまで
揉んだり押さえたり
してません。
すべて
畑中式メディカルテーピングです🙋♂️
(・∀・)イイネ!!


Aさん(女性)は、1週間ほど前から右手の親指の付け根が痛く。曲げ伸ばしの際に強く痛みが出るため動かせない状態になる。
当院で治療をおこない、痛みが若干のこってはいるが動きがスムーズになる。
原因は、①腕橈骨筋、②骨間膜 の硬さ
治療として、腕橈骨筋・骨間膜を緩めて親指付け根への緊張を軽減させていきました。