今日の患者様もぎっくり腰。
「立つ時、ひねる時痛い、腰が抜けそうになる」
このようなぎっくり腰の女性の患者様が今日、新規で来られました。
来院時はゆっくりと入られ最初、椅子に腰かけて問診をさせてもらったのですが、座っている間は大丈夫とのことでした。
しかし問診を終えて立ち上がるときには恐る恐る立ち上がる感じで、なるべく腰回り・身体の真ん中を動かさないように気を付けている感じでした。
立った姿勢においてはまっすぐ立てずに少し前傾姿勢。コルセットをまいていましたが、本人曰くコルセットがないと腰が抜けそうな感じとのこと。そして何かにつかまっていたい、そのくらい立つのも不安が感じられます。
いつ頃から痛かったのかと言うと前日の昼からだったのですが、これまでに何回もぎっくり腰になられており年に2・3回はなっているとのこと。
そのたびに整体院や鍼灸院にかかっていたとのことでしたが、今回はたまたまうちに来たという事で、これまでにやってもらっていた内容を聞くと、やはり痛みの場所を押さえたり揉んだり、針を刺すくらいでした。
そう、痛いところに施術をしているだけでした。
当院のブログを読まれている方は分かると思いますが、痛みの場所は結果であり原因は他のところにあります。したがって、今回の患者さんも痛みの場所に原因はなく、それ以外の場所に原因があります。
この痛みの原因の場所にアプローチしてこなかったために年に2・3回もぎっくり腰を繰り返してきたのだと思います。
さっそく施術開始ですが、仰向けになるのも辛そうで、ゆっくり片足ずつ足を延ばしまっすぐになります。
そこから腹部の大腰筋や腸骨筋を触れるとどちらも硬いのですが、とくに腸骨筋の硬さと圧痛が強いので腸骨筋の緩めるテーピングをほどこします。大腰筋・腹斜筋も並行して貼っていきます。
殿筋の特に中殿筋の硬さとともに殿筋全体の萎縮で痩せていましたので、両方の殿筋群にもテーピングをしていきます。
殿筋の痩せているところについてはテーピングもしながら運動して筋肉を作っていくようにしないといけないことも伝えます。
ここで間違ってはいけないのは筋肉を鍛えるという事ではありません。筋肉を作るという事です。本来の筋肉に取り戻していくといった方が分かりやすいかもしれませんね。
筋肉を鍛えるとなると無駄に太く硬く強い筋肉をイメージします。そうではなく生活を送るうえで最低限必要なしなやかな伸びのある筋肉を取り戻すといったイメージを求めていきます。
ここでいったん、立ってもらいます。
最初に比べて痛みは軽減されているものの、まだ腰の仙骨部の痛みと何より抜けそうな不安感が残っていました。
そこで、背中の筋肉である起立筋と腰方形筋のテーピングを貼ります。
幾分、マシになったようです。
最後にPSISテープを貼ったところで
腰の抜けそうな感じはなくなり安定感が出たと安堵の表情が出ました。
最初に施術台で横になってもらう時はとても辛く
寝返りの身体をひねるのも痛みとともにでしたが
貼り終えた後の寝返りや起き上がり
座ったり立ったりが容易になりました。
なにより、コルセットをまかなくても
「歩ける~」とスイスイと歩けるようになったのが良かったです。
引き続き、来ていただくとのことで予約を取って帰られました。
(・∀・)イイネ!!
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